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新聞記事「芸術村、県が廃止検討」

 美祢市秋芳町にある「秋吉台国際芸術村」(以下、芸術村)が廃止の危機に立たされているという記事が、今日の『朝日新聞』県内版に大きく掲載されていました。私は今から2年近く前の2017年(平成29)11月、芸術村で開催された「石村勝宣絵画展」の開催実行委員会のメンバーとして関わったので、芸術村について多少は知っているつもりです。この絵画展については、本ブログで何度か紹介したので、以下の記事を参照してください(記事
 今日の新聞記事によれば、財政難の山口県が年間1億数千万円もの管理費を負担できないので、施設を廃止するか、美祢市に譲渡したいという意向を県が市に伝えたそうです。譲渡すると言われても、県内で最も財政規模の小さい美祢市が受け入れる余裕はとてもないということのようです。
 芸術村は周囲を緑豊かな自然に囲まれている素敵な所です。だが、デメリットとしてアクセスがたいへん悪いことや、歩いていける近所に買い物や食事をするような店がまったくない不便さが指摘できます。しかも交通手段として車がなければ行き来ができないので、施設の利用がはかばかしくないのも当然だろうと思います。日本の代表的な建築家である磯崎新氏が設計した建物ですから、建物自体は斬新なデザインで、しかも築20年ばかりのまだ新しい施設ですから、何らかの方法で今後とも活用されるよう願っています。

『朝日新聞』 2019(令和元年)9月6日付け
修正朝日R元年
(上掲記事の本文を以下に転載)

 美祢市にある県の施設「秋吉台国際芸術村」について、県が廃止か、美祢市への譲渡を検討している。国内外のアーティストの卵が滞在しながら創作に取り組む施設で、建築家の磯崎新さんが手がけた。開設からわずか20年あまり。県は利用率の低迷や維持費の高騰を理由にするが、美祢市側は「突然降ってわいた話」と反発している。
 5日にあった美祢市議会9月定例会の一般質問。西岡晃市長は、県の平屋隆之・総務部長が8月26日に美祢市役所を訪ね、西岡市長に芸術村を廃止するか、市に譲渡するかの検討を進めていることを伝えられたと答弁した。県は同時に、美祢市内にある秋吉台青少年自然の家の廃止も検討している。
 芸術村は建築家の磯崎新さんが設計し、県が67億円を投じて1998年8月にオープンした。県は2006年度から指定管理制度を採用。現在は村岡嗣政知事が理事長を務める県の外郭団体「山口きらめき財団」が管理・運営している。土地を美祢市が、建物を県が所有し、今年度は県が1億6027万円、美祢市が2817万円の指定管理料を支払っている。
 芸術村によると、直近10年の施設の利用率は横ばいが続く。ホールなどを備える本館棟は年間50~60%台、宿泊棟は20~30%台にとどまる。
 廃止検討の理由について、県幹部の1人は「県の財政が厳しい中、年1億円以上の管理料を払い続けるのは難しい」と説明する。開設から20年が過ぎ、宿泊棟のエアコンが故障したり、大規模設備の更新時期が近づいたりと、修繕費の高騰も見込まれている。「利用者の増加が見通せず、利用率も50~60%台で推移。これ以上お金をかけられない」と話す。「20年経ったが、当初のコンセプトのような施設になり得なかった」。県は来年2月にも存廃を最終決定する方針だ。
 一方、西岡市長は5日、朝日新聞の取材に対して「突然降ってわいた話。維持にお金がかかる時期を迎えたことは理解できるが、芸術村の将来像について事前の相談もなく、いきなり廃止か譲渡かという二択を迫られても困る。県主導で利活用策を考えてほしい」と話した。その上で、「県が持てないものは美祢市が維持管理できるわけがない」と、譲渡は受けられないとの考えを示した。(伊藤宏樹、金子和史)
     
 秋吉台国際芸術村は、県や地元の旧秋芳町が現代音楽の拠点に位置づけ、建設計画を進めた。アーティストの卵が滞在して創作に没頭する場。県内外から人を呼びこみ、鑑賞したり交流したりする発想が原点だ。音楽家に限らず、美術や映像といった多彩な分野の人が利用している。
 山口市中心部から車で約30分。施設は国内有数のカルスト台地・秋吉台の近くにある。森に囲まれた32万平方メートルの敷地に、300人収容のホールやスタジオなどを備えた地上3階地下1階の本館棟と、最大100人が泊まれる宿泊棟が建つ。
 ホールは客席と舞台が同じ高さのオープンステージで、見上げると天井から自然光が降り注ぐ。2、3階席は秋芳洞内の「百枚皿」がモチーフ。「磯崎さんがこの地域を歩いて構想を練ったんです」と職員。ホールはオペラや室内楽を想定し、満席時の残響時間が2秒に調整されている。
 屋外には、地元産大理石をふんだんに使った野外劇場がある。ひびが入って割れたり、傾いたりした部分が目に付き、最近は使われていないという。
 アーティストが滞在する宿泊棟の2階には、構想を膨らませるためのサロンがある。室内には磯崎さんの作品で、1脚約50万円の「モンローチェア」が並ぶ。高い背もたれの曲線美が特徴だ。1泊の料金は1人1440円(1室3人)~3800円(同1人)。夏休みには県内外の高校の吹奏楽部が合宿に訪れる。自炊用の台所のほか、フレンチやイタリアンを提供するレストランもある。
 「海外のアーティストが長期滞在して創作に取り組むという以外、ほかに主要な利用目的がない施設。県は利用状況だけで存廃を判断せず、活用する道を探れないのか」。職員の1人はぼやいた。
2019-09-06 : 新聞・書籍・TV :
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昨晩からの豪雨

 一昨日の27日から28日にかけて九州北部で秋雨前線の停滞による影響で記録的な豪雨が降って、長崎、佐賀、福岡の各地で大きな被害が出たというニュースをテレビで見ながら、天気予報が山口県も豪雨になると伝えていました。当地も27日からずっと雨が降り続いていたのですが、昨夜は予報通り、時折、雷鳴を伴った強い雨が降り続きました。あまりの雨音の激しさに今朝は5時前に目が覚めて起きたものの、あたりはまだ暗いので外の様子を見に出られませんでした。
 少したって、突然私の携帯電話からショートメッセージの着信音がしたので、見てみると、「5時30分、避難勧告(美祢市)、警戒レベル4」が発令され、避難対象地域は以下のところです云々、という内容でした。当地から遠く離れた地域の避難勧告だったのですが、私たちの地区は昔から麦川川の氾濫による水害が絶えないところですから、心配になって雨の降る中を寺のすぐ前を流れる川の水かさを見に行きました。
 直近では、平成22年(2010)7月、私たちの地区に床上浸水の被害が出たので、まだ完了はしていませんが、ここ何年間か河川工事が継続的に続けられています。そのおかげかどうか、川の半分近くまで水位が上がっていたものの、すぐに溢れるような恐れはありませんでした。依然として雨が降り続く中、7時のショートメッセージに、「警戒レベル4,避難開始」と着信し、そのころ保育園に出勤して来た早番の先生が、途中、川が溢れそうな所があったということで、園児さんの登園を心配していました。案の定、お休みの園児さんが多く、出勤予定の先生も行けない、という連絡があったようです。美祢市からの警戒メールはその後も2度着信したものの、昼ころには雨は上がり、市内も被害はなかったようです。
 下の写真は午後4時すぎに宝林廟に上がって、谷水が激しく流れる様子を撮りました。このような奔流はめったに見られない光景です。

宝林廟の背後にある、治山事業で造られた堰堤(えんてい)
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堰堤の最上部からオーバーフローして谷水が流れ落ちるのは、年に2,3度あるかないかです。
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昭和52年(1977)~53年(1978)に堰堤と水路とが造られた(宝林廟境内地)。
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宝林廟参道途中から見たところ
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激流はこのあと麦川川に流れ込む(宝林廟参道口)。
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堰堤に掲示してある標識
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2019-08-29 : 宝林廟境内 :
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新聞記事「無事故1万日を達成」

 昨日、本ブログに載せた、「麦川小学校 交通事故「無事故1万日の達成」をお祝いする会のことが、今日の『山口新聞』社会面に掲載されたので、下に紹介します。

『山口新聞』令和元年8月19日付け
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(上掲の記事本文を下に転載)

 美祢市⼤嶺町奥分の⻨川⼩学校(久保裕幸校⻑、 32⼈)に通う児童の無事故連続⽇数が12⽇、 1万⽇に到達した。児童や地域住⺠らが18⽇、 同校に集まって節⽬を祝った。
  同校が開いた無事故1万⽇達成の会には児童や保 護者、教職員のほか、児童たちの登下校を⾒守っ てきた「⻨川安全安⼼⾒守り隊」の隊員や交通指 導員、ボランティア、美祢署員らが出席した。
 児童を代表して藤井仁愛さん(11)が「これからも⻨川⼩学校の児童は交通安 全に気を付け、⾃分の⾝は⾃分で守るように⾏動する。今後も私たちを⾒守って くださいますようよろしくお願いします」と決意と感謝の⾔葉を述べた。同⾒守 り隊の藤井希⼋郎隊⻑(73)は「地域の皆さんのおかげで1万⽇を迎えること ができた。今後も1万5千⽇を⽬指して地域全体で頑張りたい」と語った。
 児童らは無事故連続⽇数の記録を⽰す看板の前で、記念写真を撮影。県警⾳楽隊 の演奏もあった。 無事故連続⽇数の記録を付け始めたのは1991年4⽉。交通指導員、⽯川真さ ん(81)が看板を設置し、28年以上続いている。始めたころは休みの⽇を除 いて⼦どもたちが登校した⽇だけを数えていたが、途中からは全ての⽇をカウン トしている。
2019-08-19 : 新聞・書籍・TV :
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無事故1万日を達成(麦川小学校)

 今日は私の母校である麦川小学校で午前9時半から、「交通無事故1万日達成」をお祝いする会が開催されたので出席しました。この記録をとり始めた平成3年(1991)4月1日からで、初めは小学生が通学する日だけを記録していたそうです。その後、いつからかはわかりませんが、休日も含めて毎日を記録に加えて、今年(2019)8月12日に見事、1万日に到達したということです。
 お祝いする会は、全校生徒32名を始めとして、教職員、保護者の方々、地域住民の皆さん、また来賓として市長さん、教育長さん、美祢警察署長さんら、たくさんの人たちが小学校体育館に集まりました。アトラクションで山口県警音楽隊が素晴らしい演奏をしていただきました。
 平成3年から28年余りの長い間、麦川小学校の生徒さんが交通事故なく通学できたのは、地域住民で結成されている「麦川安心・安全見守り隊」の活動がとても貢献していると思います。麦川小学校の学区内には、いくつかの企業が操業しているため。県道を大型ダンプや大型トレーラーが、早朝から行き来する、田舎の山間地には珍しい地域です。そうした事情もあって、見守り隊の皆さんが生徒の登下校時間に合わせて、各所に立って生徒さんを見守っています。とりわけ、見守り隊の石川真さん(81才、荒川在住)は平成3年から現在まで見守り活動を続けているということで、本当に頭の下がるような無償の奉仕をされています。
 麦川小学校は私たちの頃は、まだ山陽無煙鉱業所、榎山炭鉱、大明炭鉱などが操業していたので、全校生徒が1千人以上もいるような時代でしたが、現在では年々、少子化と過疎化が進んで、今年はわずか32名しかいません。市内の小学校は毎年のように廃校になっていて、麦川小学校もいつまで存続できるかわかりません。今後とも無事故日数が増え続けると共に、卒業していく生徒さんが麦川小学校で学んだことを誇りに思って、社会で活躍するよう願っています。

麦川小学校の入り口に立てられている無事故記録掲示板
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石川さんを囲んで、全校生徒さんの記念写真
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石川さんの挨拶
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麦川安心安全見守り隊の皆さんに生徒さんから記念品贈呈
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山口県警音楽隊の演奏
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音楽隊のフラッグ隊
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2019-08-18 : 麦川地区 :
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サマーコンサート(善照寺)

 昨夜は豊北町阿川の善照寺で開催されたサマーコンサートに友人と聴きに行きました。善照寺のサマーコンサートは毎年、8月16日の夜に開催され、今年が25回目という長い歴史のあるコンサートです。今回はマリンバの演奏会でした。福岡県から2人のプロのマリンバ奏者が来演され、マリンバの連弾、ソロ、ピアノとマリンバ合奏という曲目に合わせての演奏でした。
 私はマリンバの生演奏を聴いたのは、今回が初めてでした。マリンバは、アフリカに起源をもつ楽器で、「マ」が「たくさんの」という意味で、「リンバ」が「木の板」という意味の合成語だそうです。長さの異なるマホガニー材の鍵盤をマレットというバチ(撥)で叩く鍵盤打楽器の一種だそうです。
 マリンバはそれほどポピュラーな楽器ではないと思うのですが、持参された楽器はサイズが大きく、そのせいか音域が広く、音色も低音から高音までとても魅了される豊かな響きがして驚きました。マリンバの連弾の場合は両手に2本ずつマレットを持ち、計8本のマレットで、息のあった演奏は聴き応えがありました。
 演奏曲目は、マリンバ用に編曲されたクラシックからポピュラーまで、よく知られた曲目ばかり、途中休憩なして1時間余り演奏されました。本堂はエアコンが備わっているので、満員の聴衆の皆さん共々、暑さを感ぜず、快適に聴くことができました。

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2019-08-17 : 山口県 :
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盆法要(西音寺)

 今日は、恒例の盆法要が行われました。台風10号が西日本を縦断し、各地に猛烈な雨が降り、かなりの被害が生じたようですが、幸い当地は強い風が吹かず、雨も大降りせず、ほっとしました。午前中はまず、8時から寺の境内地にある納骨堂でお勤めをしました。納骨堂は屋内ですから、雨は関係ありませんが、他方、山の上にある宝林廟は屋外ですから、雨が降れば現地で法要ができません。その場合に備えて、本堂で行う準備をしていましたが、昨夜には雨も上がったので、午前9時から現地で読経を勤めました。
 昨年の宝林廟の盆法要は私のハプニングがあって、参拝者の皆さんにご迷惑をおかけしたので、今日は椅子に座って読経しました。曇り空で、今にも雨が降りそうな空模様でしたから、暑さを感じず気持ち良くお勤めができました。宝林廟の法要は年3回行いますが、毎年、お盆の時が最も多くの参拝者があります。今日も市内は言うまでもなく、遠くは周南市、下関市、山陽小野田市などから家族連れでお参りがありました。
 来年は宝林廟の創建10周年を迎えるので、記念冊子を作ることを皆さんにお約束し、また年3回の法要の時間を来年から変更する考えがあることもお話しました。
 さて、午後は1時から納骨堂でのお勤めをしたあと、1時半からはエアコン設備のある門徒会館で、盆法座を勤めました。この法座は麦川老人クラブの物故者の追悼会も兼ねて行われます。今回はお二人方の追悼会を行い、引き続いて坊守と住職とが短い法話をしました。法要が終わったあとは、お茶とお菓子で皆さんで歓談しました。

宝林廟法要のあと、参拝者の集合写真
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2019-08-16 : 宝林廟 :
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新聞記事「刑務所収容者減って…」

 美祢市豊田前町に「美祢社会復帰促進センター」(以下、復帰センター)という刑務所があります。この復帰センターの概要については、本ブログ()でも、これまで何度か取り上げましたので、それを参照してください。ここでは本日の『朝日新聞』社会面に大きく掲載された復帰センターの現状とその問題を述べた記事を紹介します。
 さて、復帰センターの場所は、もともと無煙炭を採掘し、出炭する山陽無煙鉱業所の豊浦社宅があった跡地を造成し、工業団地を計画していたが、進出する企業がなかったため、2007年日本初のPFI方式という半官半民の刑務所が定員千人(男女、各500人)で開所されました。その後、2011年に女性収容者の定員を300人増員して、現在は男女合わせて1300人の定員で運営されています。
 ところが、記事によれば、復帰センターだけでなく、全国の刑務所や拘置所で収容者が減少しつづけていて、復帰センターでは2018年末時点で収容者数は645人、収容率は49%だということです。定員の半分を切る収容者数になると、収容率100%を前提にした国からの委託費や雇用している職員人数の問題が発生し、法務省も復帰センター運営会社と協議して効率的な運営を図ろうと苦慮しているようです。詳しくは、下の新聞記事を参照してください。

『朝日新聞』 令和元年(2019)7月28日付け
修正社会復帰促進センター
(上掲記事の本文を以下に転載)

 かつて過剰収容が問題となっていた全国の刑務所や拘置所で、収容者が減り続けている。昨年末には収容率が6割を切った。国は施設の統廃合を進めたい考えだが、収容者が再び増える可能性も否定できず、頭を悩ませている。
 山口県美祢市の「美祢社会復帰促進センター」。28万平方メートルの敷地を囲んでいるのは、高いコンクリート塀ではない。外の景色も見える白い多重フェンスだ。
 センターは2007年4月、刑務所の過剰収容や刑務官の過度な負担を解消するため、国内初の官民協働刑務所として開設された。国と大手警備会社などでつくる運営会社が、施設の建設や警備、監視、職業訓練までを担っている。
 収容棟はすべて「一人部屋」。室内にはテレビが置かれ、窓に鉄格子はない。開設当初はその快適さが話題になったほど。ところが、収容棟には名札のない居室が並ぶ。今年3月に取材した女性収容棟は、埋まっていたのは50室のうち20室だけだった。
  法務省によると、センターの収容率は、08年末の80%をピークに下がり続けている。定員は男女合わせて1300人だが、18年末時点の受刑者数は645人。収容率は49%だった。全国的な受刑者の減少に加え、受刑者が指導に従わない懸念が民間職員には根強く、入所基準を服役が初めての人などに限っていることも一因という。
 法務省は20年間分の委託費として計639億円を支払う契約を結んでいる。収容率100%を前提として計算された金額だ。法務省の担当者は「一度職員を雇うと、収容率が下がったからといって職員を減らせないため」と説明する。
 だが、10年に会計検査院から「食材費は実際の受刑者数に応じて適切に支払うこと」と指摘を受け、食材費を減額。17年には、法務省が設けた有識者会議から「委託費は国民の税金」「服役が初めてとの要件を見直すことは可能」と指摘された。
 法務省は昨年4月、センターの受刑者を増やすため入所基準を従来の「60歳未満」から、女性のみ「65歳未満」に引き上げた。当初は反対した運営会社は、「対応が追いつかない受刑者は他の施設に移す」という条件で同意した。18年度は、60歳以上の受刑者は約10人が入所したという。
 ただ、運営会社の河村裕之・常務取締役は「さらなる入所基準の緩和は考えられない」と釘を刺す。
 法務省によると、2018年末時点で全国にある刑務所や刑務支所、少年刑務所、拘置所、拘置支所は計184施設。収容率は、02年の106・5%をピークに下がり続けている。18年末時点では、収容率は57・1%だった。
 収容者数が減っている理由について、法務省は人口減による刑法犯の減少などを挙げる。16年には受刑者を刑期の途中から社会で生活させる「刑の一部執行猶予判決」も導入されたことから、担当者は「今後、再び過剰収容になることは考えにくい」とみる。
 こうした状況を受け、法務省は老朽化した施設の統廃合を進めている。17年以降、佐世保刑務所(長崎)など5カ所を閉鎖。22年には黒羽刑務所(栃木)も閉鎖予定で、計画公表時の上川陽子法相は「行財政事情が厳しい中、刑事施設の収容動向を踏まえ、効率的な施設運営を確立する必要がある」と説明した。
 ただ、法務省によると、再び収容者数が増える可能性が完全に否定できない限り、安易に施設を減らせないという。また、統廃合を進めるには、他の目的に使えるよう施設を工事したり、収容者数が増えることへの地元住民の理解を得たりする必要があり、時間と費用がかかるという。
 担当者は「効率的な運用が必要なことは重々理解している。非常に悩ましい」と話す。(枝松佑樹)
2019-07-28 : 新聞・書籍・TV :
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『完訳 ブッダチャリタ』(講談社学術文庫)

 今から2ヶ月ほど前、インド・チベット仏教学の泰斗である京都大学名誉教授の御牧克己先生から『完訳・ブッダチャリタ』(梶山雄一、小林信彦、立川武蔵、御牧克己 訳注:2019年4月刊)をご恵贈いただきました。遅くなりましたが、本書をご紹介します。
 『ブッダチャリタ』は仏教の開祖・釈尊(ブッダ)の一生涯を述べた伝記です。原典のサンスクリット語テキストは前半部分だけしか残っていませんが、チベット訳と漢訳が揃って存在する唯一の仏伝です。本書の日本語訳は、ずいぶん昔にサンスクリット語テキストのみを訳した原実訳『ブッダ・チャリタ』(「大乗仏典No.13 」中央公論社、1980年刊)があり、私も所有しています。
 その後、このたびの完訳本の元になった『ブッダチャリタ』(「原始仏典No,10」講談社、1985年刊)が出版され、原典のサンスクリットテキストとチベット訳、漢訳とを対照して、釈尊の一生が初めて日本語訳されました。だが、出版から30年以上が経ち、現在では書店で入手できないため、このたびの完訳本が装いも新たに文庫本で出版されました。完訳本の元になった『ブッダチャリタ』は入手していなかったので、御牧先生からいただいたおかげで、初めて全訳を拝見することができました。
 完訳本の特色は、全体の三分の一に相当するページが詳細で、かつ学術的な注記で占められています。固有名詞等に関する詳しい注記は本文を理解する助けになり、また原典のサンスクリット語やチベット訳、漢訳の読解に関する注記も多いため、一般読者だけではなく、専門研究者にとっても非常に裨益されるものです。浄土真宗の僧侶も釈尊の生涯を学ぶことは必須のことであり、その意味で本書は広く読まれるべきものと思います。

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2019-07-15 : 新聞・書籍・TV :
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ガクアジサイの花(宝林廟)

 前回、宝林廟境内地に植えてあるアジサイが見頃になったことを紹介しました。アジサイの花のつき方は小さい小花が丸い手まりのような形になった、いわゆる一般的なアジサイと周辺だけが開花して、その内側は開花していないように?見えるガクアジサイがあります。ガクアジサイは花の咲き方と色がいろいろあるので、その花を至近距離で撮った写真だけを下に載せます。

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このガクアジサイは葉が斑入りの珍しいものです。
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2019-07-01 : 宝林廟境内 :
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アジサイの季節(宝林廟)

 宝林廟の境内地は春の桜と並んで、梅雨時期のアジサイの花も見ごたえがあります。当地は明日から本格的な梅雨の天気になるという予報ですから、今日、写真を撮りに行きました。
 ここのアジサイは宝林廟が建立された9年前ころから町内の方が毎年、小さな苗木を植えて、増やしていただいたおかげで、今ではいろんな種類のアジサイが楽しめる場所になりました。また毎年、鹿が山から境内地に下りて来て、アジサイの葉や花芽を食べる、いわゆる食害を受けていたため、昨年はアジサイの周辺をネットで囲んで、鹿が侵入できないようにしていただきました。おかげで、今年は鹿の食害を受けていません。
 仏さまへの花のお供え(仏花)は一年中、欠かすことができないのは言うまでもありません。我が寺の仏花を担当している坊守は花の咲いた今の時期のアジサイが仏花として重宝すると言って、ちょくちょく宝林廟に行ってはアジサイを切って生けています。ただ、アジサイにも水揚げの良い品種とそうでないものがあり、またガクアジサイの中で花粉が落ちやすいものは切り花に向かないと言います。いずれにしても、宝林廟にはいろんな品種のアジサイが植えてあるので、次回はその中でガクアジサイだけを紹介したいと思います。

参道入口の右側花壇の上方に赤いアジサイが咲いているが、この写真ではわかりにくい。
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参道入口の左側に咲くアジサイ
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参道途中の道沿いに咲くアジサイ
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道沿いのアジサイの中にある茎が黒いアジサイ(黒軸アジサイ)
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水路の左右の斜面一帯に咲くアジサイ
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5月29日のブログで紹介した合掌仏の背後に咲くアジサイ。手前に鹿よけネットが張ってある。
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2019-06-29 : 宝林廟境内 :
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山響サマーコンサート

 今日の午後、不二輸送機ホール(山陽小野田市文化会館)で開催された「山響サマーコンサート」を聴きに行きました。JR厚狭駅の新幹線口から徒歩で5分くらいの所にあるホールには初めて入りました。とても立派なホールで、コンサートが開かれた大ホール以外にも小ホールや研修室、和室など各種の催し物や文化活動に利用できるような多目的施設になっているということです。
 山響、正式名称は山口県交響楽団ですが、その活動歴はとても長く、楽団のプロフィールによれば、創設が1955年(昭和30年)ですから、今日まで64年の長い伝統を有するアマチュア交響楽団です。現在はさまざまな職業の約100人の団員が毎年12月に開催される定期演奏会を始めとして、小・中・高校での「巡回芸術劇場演奏会」など幅広い演奏活動を行なっているということです。
 さて、本日の演奏会は二部構成で、第1部が「フランス音楽の魅力」と題して、フランスの作曲家のサン=サーンスの『フランス軍隊の行進』、『序奏とロンド・カプリチオーソ』の2曲とビゼーの『アルルの女・第一組曲より「カリヨン」』、『同・第二組曲全曲』という誰でも一度は耳にしたことのある有名な曲目でした。
 休憩後の第2部は「チャイコフスキーの魅力」と題してチャイコフスキーの作曲したオベラ・歌劇エフゲニー・オネーギンより『ポロネーズ』、バレー「白鳥の湖」より『情景』、弦楽セレナーデより第二楽章、バレー組曲「くるみ割り人形」より『行進曲』、『葦笛の踊り』、『トレパック』の三曲という、後半もよく知られているワルツの曲目ばかりの演奏でした。
 山響の演奏会は初めて聴きに行きましたが、指揮者の方が司会を兼ねて曲目紹介とか「白鳥の湖」の『情景』では指揮者を体験できるコーナーがありました。応募した3人の小学生が指揮を試みるなど、一般的な交響楽団の演奏会にはない趣向を凝らした構成はとても良かったです。また、機会があれば、聴きに行きたいです。

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2019-06-23 : 山口県 :
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睡蓮の花

 寺の中庭にいろんな花木が植えられていて、その時々に美しい花が咲きます。今は池の睡蓮(スイレン)の花が見頃になりました。睡蓮といえば、絵画の世界では何と言ってもクロード・モネでしょう。私も20年近く前に岩手県立美術館で開催された「モネ展ー睡蓮の世界ー」をたまたま見に行ったのを今もよく覚えています。
 先日の日曜日(16日)、NHKスペシャルの番組で、ルーブル美術館に収蔵されていたボロボロになったモネの睡蓮の絵をAI(人工知能)を使って修復を試みた番組を見ました。モネは自宅の庭に大きな池を造り、睡蓮を植えて、200枚以上の睡蓮の絵を画いたといわれます。
 ひるがえって、我が寺の中庭は狭いため、それに応じて池も小さいです。以前はヒブナを入れて育てたこともありましたが、何度もサギ(鷺)やイタチに取られたため、今はメダカが泳いでいます。睡蓮の花の色や形にはいろいろあるようですが、水面に広がった青々した葉の間から純白の可憐な花が咲いたのを見ると、思わず見入ってしまいます。朝、花びらが開いて、夕方になると閉じ、3日間くらいで花のいのちが終わります。

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2019-06-21 : 西音寺 :
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イモ苗植え(麦川保育園)

 今日は麦川保育園のイモ畑で苗植えが行われました。年長の園児さん2人と先生2人の4人で紅はるかの品種を植えました。行きは9時半すぎの路線バスに乗り、バスを降りてからは15分くらい歩いてイモ畑へ到着しました。さっそく汚れても良いように着替えて、先生と一緒に苗を植えていきました。園児さんの植えた苗は20本ばかりの少数ですが、下の写真からわかるように、全体で200本ほど苗を購入し、すでに180本は保育士さんたちが植え終えていて、残りを園児さんに体験してもらいました。
 この畑の土質は赤土で、サツマイモには適しているといわれています。実際、これまで何十年とイモを栽培してきましたが、最初から完全無農薬は言うまでもなく、近年は肥料すらまったく入れない方法で育てています。でも、美味しい良いイモが収穫できるので土が合っているのでしょう。イモの苗は市内の苗屋さんが閉店したため、昨年から山口市の苗農家さんまで出向いて、直接購入しています。というのも、ホームセンターで買うよりも新鮮で安くて、とても良い苗が入手出来るので、直接購入しています。
 イモは苗が立ち上がるまでは、水やりをしますが、その後は時々、雑草取りをするくらいで、放置していても育つので、それほど手がかかりません。10月の下旬の収穫期には園児さんと保護者の皆さんとがイモ掘りに畑に来ますから、その時、また出来具合を本ブログに載せます。

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2019-06-05 : 麦川保育園 :
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ガレージサツキ展

 私たちの町内にサツキ専門の盆栽を長年にわたって手がけている方がいます。今がちょうどサツキの開花時期ということで、ふだんは自宅裏の庭で育てている何十鉢ものサツキ盆栽の中から選りすぐりのものがガレージ内に展示されています。道路に面したオープンガレージですから、通りすがりに誰でも見ることが出来ます。
 今日、見事に開花したサツキを拝見させていただきました。盆栽について無知の私でも、すぐ思い浮かぶのは式典や講演会などの演台のわきに置かれている枝ぶりの見事な黒松や五葉松などの盆栽です。盆栽には枝ぶりよりも花を愛でる種類もいろいろありますが、中でも人気のあるのがサツキだと思います。
 地植えにしたサツキは極端に言えば、放ったらかしでも毎年、花を咲かせますが、盆栽になると、水やりだけでなく、施肥、植え替え、剪定など年間を通してのいろんな手入れが必要だと町内の方から伺ったことがあります。要するに、労を惜しまず、地道な仕事が出来る人でなければ、とても盆栽など扱えないもののようです。私のようなずぼらな性格は、ただ拝見させていただくしかありません。

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2019-05-31 : 麦川地区 :
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宝林廟を拝む仏さま

 あるご門徒の方がこれまで護持して来た母方のお墓が近い将来、無縁墓になるので、今のうちに宝林廟に遺骨を移したいということで、2か月前の3月下旬にいわゆる「墓じまい」が行われました。その際に、ご門徒の方から実は自分の家のお墓のそばに御影石で造られた合掌したお姿の仏像があるので、寺で引き受けていただけないかという相談がありました。
 その合掌仏をお引き受けするかどうか、またお引き受けするなら、どこに安置したら良いかなどを検討しました。その結果、母方のご先祖の遺骨が収められた宝林廟に安置するのが最適だろうということをご門徒にお伝えし、了承を得ました。
 宝林廟の境内地はかなり広いので、合掌仏を置く場所はどこがふさわしいだろうか検討して、仏さまが宝林廟に向かって合掌しているような形に置くことにしました。場所は決まったものの、何百キロという重量のある御影石製の仏像と台座とを宝林廟まで運搬するにはどういう方法でやるか検討し、2トンユニック車を使って運ぶしかないということになりました。
 その後、「花まつり・降誕会」法要や寺の法務等があったため、運搬が伸び伸びになっていましたが、ようやく今日、知人の業者の方にユニック車で運搬してもらい、無事安置できました。今後、台座周りを整備したいと思っていますが、まずは本ブログで宝林廟に向かって合掌している仏さまを紹介します。

蓮台に座って合掌する仏さま
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蓮台の下に台座が置かれている
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仏さまの手前にアジサイを食べる鹿の侵入を防ぐネットが張られている
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宝林廟側から見た仏さま
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仏さまの後ろ姿
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宝林廟の方に向かって安置されている
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2019-05-29 : 宝林廟境内 :
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