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新聞記事 「ダライ・ラマ後継」

 今日の『朝日新聞』の1面に「ダライ・ラマ後継、選定は『民主的』に」という見出しの記事が出ていましたので、紹介します。私がチベット仏教に関心をもち、以前、何度か訪れたチベットついてのトピックスは本ブログで紹介したことがあります(左欄のカテゴリ「外国」を参照)。
 2008年8月に開催された「北京五輪」の年の3月、チベット自治区の首府ラサで、独立を求めるデモが発端となって暴動が発生して以来、チベット自治区を統治している中国政府は、外国人旅行者の入境を厳しく制限するようになりました。本来、中国からチベット自治区に入るには入境許可証を旅行会社を通してチベット旅行局に申請しなければなりません。いつも個人旅行をしている私の場合は、四川省の省都・成都に着いたら、その町の旅行会社に申請を依頼していました。しかし、2008年の暴動以後、個人旅行者には許可証を発行しないと知ってからはチベット行きは無理だと諦めています。ただし、旅行会社が募集するパックツアーのような場合はチベットに入ることは可能のようです。あれから10年たった現在、事情はそれほど変化していないと思いますが、現状はよくわかりません。
 新聞記事に述べられたダライ・ラマ14世の後継問題は、チベット仏教のダライ・ラマ制度と輪廻転生の関係や中国のチベット侵略問題などについて、その歴史的背景をたどって述べる必要があり、それは別の機会にします。高齢になったダライ・ラマ14世が自身の後継者問題をこれまでの輪廻転生方式ではなく、チベット民族の誰もが認めるような民主的な方法で選定したいという意思を語っていることは、今後はたしてどうなるか、注視したいと思っています。

『朝日新聞』平成30年(2018)11月6日付け
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(上掲記事の本文を下に転載)

 チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(83)は5日、今月来日するのを前に亡命政府のあるインド北部ダラムサラで朝日新聞などと会見し、自身の後継者についてはチベットの人々が民主的に選ぶべきだとの考えを示した。早ければ今月末にダラムサラで始まる高僧らによる会議で議論が始まると明らかにした。
 チベット仏教には、すべての生き物は輪廻転生するという考えがある。観音菩薩の化身とされるダライ・ラマは、その死去後に生まれ変わりの少年を捜して後継者にする伝統が数百年続いてきた。ただ、この方法だとチベット亡命政府を敵視する中国政府が都合の良い後継者を選び、利用する懸念がある。
 ダライ・ラマは「ダライ・ラマ制度は古い制度」と指摘。「私は民主主義の信奉者だ」と述べた上で、「制度を存続させるか否かは、チベットの人々が決めるべきだ」と語った。さらに、「ローマ法王が枢機卿らによって選ばれるような制度も可能だ」と話した。
 ダライ・ラマが後継者選びに民主主義を強調するのには、中国政府を牽制する意図もあるとみられる。
 ダライ・ラマは「数年前にインドの病院で前立腺がんが見つかった」とも明らかにした。「放射線治療をして完治した」と述べたが、健康面での状況も後継者選びの議論を始める背景にあるとみられる。(ダラムサラ=奈良部健)

ダライ・ラマ14世について (『朝日新聞』平成30年(2018)11月6日付け)
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2018-11-06 : 新聞・書籍・TV :
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新聞記事 『産業観光 人気を発掘』

 今日の『朝日新聞』山口地方版に掲載された「産業観光 人気を発掘」という見出しの記事を紹介します。記事によれば、宇部、美祢、山陽小野田の3市の関係団体で作られた「産業観光推進協議会」が監修する「大人の社会派ツアー」が見応え十分で人気だということです。このツアーは毎年6~11月の期間限定で、前述の3市内にある産業施設を観光バスで巡る日帰りツアーです。ツアーコースは全部で27種類あり、中でも一番人気は「セメントの道」のコースだということです。
 「セメントの道」も山口宇部空港出発コースと2種類の新幹線・新山口駅発着コースの全3種類があり、どのコースも総延長約32キロの日本一長い私道という「宇部興産専用道路」を通って、美祢市伊佐町にある国内最大級の石灰石採掘鉱山を見学するのが人気の理由のようです。
 27種類のコースの中には美祢市内をめぐる「炭鉱の歴史」コースもあり、美祢市歴史民俗資料館やかつて無煙炭を採掘していた榎山炭鉱の荒川坑の抗口を見学して、日本で最初の官民協働(PFI方式)の刑務所である「美祢社会復帰促進センター」で収容者と同じメニューの食事をするコースです。このコースがどの程度の参加者があるのかわかりませんが、炭鉱遺跡を見学するならば、地元の私には麦川にかつて存在した山陽無煙鉱業所の遺構にも見るべき所が残っているので、ついでに見学してほしいと思っています。山陽無煙跡が見学地に入っていないのは、いろんな事情があるのでしょう。
 ともあれ、知名度のある観光資源が少ない3市が連携して2008年から始った、産業施設を見学する観光ツアーがますます盛んになってほしいものです。 

『朝日新聞』平成30年(2018)10月4日付け
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(上掲記事の本文を下に転載)

 工場夜景など産業を観光資源に活用する動きが、中国地方でも広がっています。経済産業省が認定した「近代化産業遺産」が中国5県で最も多い山口県では、石灰石を運ぶ「日本一長い私道」とされる専用道や鉱山を巡るツアーが特に人気です。ツアー全体の参加者は年間1500人を超え、全国からやって来ます。その魅力を探りました。

 宇部、美祢、山陽小野田の3市の関係団体でつくる産業観光推進協議会が監修する「大人の社会派ツアー」。石炭の採掘跡などを巡る27種類のコースがあり、中でも一番人気なのが「セメントの道」。9月11日、20~70歳代の参加者とともにバスに乗り込んだ。
 まず着いたのが、美祢市にある宇部興産の宇部伊佐鉱山。石灰石を階段状に掘り進めた鉱区が棚田のように広がる。鉱区の直径は1.2~1.6キロ。石灰石を運搬する巨大ダンプカーが豆粒のように見える。
 1948年に採掘が始まった国内最大級の鉱区で、年間の採掘量は約800万トン、累積採掘量は5億トンに達する。岡山県矢掛町から参加した武逸男さん(65)と妻の智恵美さん(59)は「スケールがでっかく見応え十分。来てよかった」。中国地方の主な観光地は巡ったと言い、「今回は目先を変えてみた」と話した。
 ここから宇部市へ向かって伸びる道路が、「日本一長い私道」として知られる総延長約32キロの宇部興産専用道路。鉱山で採掘された石灰石を、沿岸部の宇部セメント工場へ大量輸送するために整備された。制限速度は時速70キロ。「インターチェンジ」もあるが、一般車両は入れない。
 バスで走っていると、ダブルストレーラーと呼ばれる特大運搬車と行き違う。全長約30メートルで最大積載量は約88トン。ナンバープレートはなく、2台のトレーラーが連なって走る。整備場も見学コースに含まれ、トレーラーの運転席に乗ることが出来る。専用道路を走ってみたい、と参加した東京都東村山市の板垣遼士さん(20)は山口県を訪れるのは初めて。「何もかもインパクトがあり、東京では味わえない経験ができた」。
 ツアーは2008年度に始まった。3市に共通するのは知名度のある観光資源がないこと。「ならば、あるものを観光にしよう」と、工業地帯の特性を生かした産業観光に着目した。企業側もCSR活動の一環として協力を続けている。
 ツアーは毎年6~11月の期間限定だが、昨年度までに延べ1万5千人以上が参加。このうち、昨年度の地元3市からの参加者は34%にとどまり、県外が43%と最も多い。リピーターも3割を超えるという。
 「セメントの道」コースは3種類あり、6,200円(昼食込み)からだが、キャンセル待ちが出るほどの人気。このほか、山陽小野田市のオートレース場を探訪するコースもある。問い合わせは宇部観光コンベンション協会(0836-34-2050)。  (二宮俊彦)
2018-10-04 : 新聞・書籍・TV :
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新聞記事『道の駅豊北 再び全国1位』

 昨日の『朝日新聞』山口地方版に、『道の駅豊北 再び全国1位』という見出しの記事が掲載されました。記事によれば、「道の駅豊北」は地元産の新鮮な魚介類の販売、豊富なメニューのレストラン、美しい景観の角島大橋などが人気の理由で、全国1145ヵ所の道の駅の中から今年は2度目の第1位に輝いたということです(旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の発表による)。
 美祢市内には於福町に「道の駅おふく」と美東町に「道の駅みとう」の2ヵ所があり、近隣には下関市豊田町の「道の駅・蛍街道西ノ市」や今年オープンした長門市仙崎の「道の駅センザキッチン」などがあります。おふくや西ノ市は温泉施設が併設されているので人気があり、私もたまに訪れます。また連れ合いの実家に近い「道の駅豊北」はこれまで何度も行きましたが、評判どおりいつも賑わっています。
 「道の駅豊北」が下関から長門、萩方面に通じる国道191号の沿線にあり、また近くには県内随一の観光地になった角島大橋やアメリカCNNの「日本の最も美しい場所31選」に選ばれて以来、県内外から観光客が押し寄せる元乃隅稲成神社などがあるのも道の駅の集客に好都合だと思います。いずれにせよ、全国の道の駅の中で、最も高い評価が得られたことは素晴らしいことです。
 ちなみに、「トリップアドバイザー」発表の2位以下のランキングは次のとおりです。②ニセコビュープラザ(北海道ニセコ町)、③サーモンパーク千歳(北海道千歳市)、④ららん藤岡(群馬県藤岡市)、⑤阿蘇(熊本県阿蘇市)、⑥小豆島オリーブ公園(香川県小豆島町)、⑦うずしお(兵庫県南あわじ市)、⑧保田小学校(千葉県鋸南町)、⑨川場田園プラザ(群馬県川場村)、⑩豊崎(沖縄県豊見城市)が上位10駅です。

『朝日新聞』山口版(平成30年(2018)9月27日付け)
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(上掲の記事を下記に転載)
 山口県下関市豊北町の道の駅「北浦街道 豊北」が、世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が発表した「道の駅ランキング2018」で、全国1145ヵ所の中から2度目の1位に輝いた。
 地元産の新鮮な魚介類の販売や海鮮丼などが食べられるレストラン、角島大橋などの美しい景観が人気の理由という。
 トリップアドバイザーが昨年8月~今年7月に寄せられた口コミの評価点数や投稿数などをもとに集計し、上位30駅を発表した。「北浦街道 豊北」は16年に初の1位を獲得。昨年は14位だったが、今回は再び頂点に立った。北海道や沖縄など有名観光地の道の駅が名を連ねるなかでの快挙だ。
 ログイン前の続き道の駅によると、「海鮮丼がおいしい」「角島大橋が見える最高の景観」などの口コミが多かった。営業時間中は1時間に1回のトイレ清掃をするなど、施設を清潔に保つ取り組みも評価されたという。
 「北浦街道 豊北」は12年3月にオープン。50品をそろえた豊富なメニューのレストランや、新鮮な地元産の魚介類や肉類、野菜、お土産品など3千点をそろえた物産売り場も充実。昨年11月には来駅者数が300万人を突破し、今年9月末には350万人を超える見込みで、下関市内を代表する観光スポットとなっている。(白石昌幸)
2018-09-28 : 新聞・書籍・TV :
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ガイドマップ『赤間ヶ関街道(中道筋)』

 萩(山口県)と赤間ヶ関(現在の下関)とを結ぶ主要な道であった「赤間ヶ関街道」には中道筋、北浦道筋、北道筋という3つの道筋がありました。そのうちの中道筋は、萩城下から明木ー横瀬ー雲雀山ー小野ー絵堂ー秋吉ー岩永ー河原ー伊佐ー曽根ー大嶺ー四郎ヶ原ー小杉ー柳井坊ー湯谷ー吉田ー小月ー清末ー王司ー前田を経由して赤間ヶ関に至るルートで、距離が最も短く、かつ難所が少なかったため、主要街道になり、江戸時代末期の幕末に高杉晋作ら多くの志士や商人たちが往来したといわれます。
 以前、本ブログで、中道筋の宿場町としてにぎわった四郎ヶ原(美祢市西分)にある「吉田松陰投宿之碑」を紹介しました。その石碑は吉田松陰が萩から中道筋を通って九州へ遊学に向かう途中、四郎ヶ原宿に宿泊したことを記念して平成8年(1996)に建立されたものです。
 維新150年の節目の今年7月、「赤間ヶ関街道・中道筋連絡協議会」によって『赤間ヶ関街道(中道筋)ガイドマップ』が制作・刊行されました。5つの保存会からなるこの協議会は、「大田・絵堂の戦い」のような維新の先駆けとなった戦(いくさ)の舞台にもなり、歴史的に重要な中道筋を調査して、保存する活動を地道に行っているということです。連絡協議会はこれまでも中道筋を案内する標識を各所に設置し、美祢市内でもアチラコチラで見受けられます。そうした活動の一環としてガイドマップが出版されたので、中道筋の詳細なルートを知ることが出来ます。制作にはパソコンを駆使して手作りされたそうで、大変な手間暇がかかったと思われる労作です。ガイドマップは今後、中道筋を歩いてみたり、ルートをたどるためには欠かせないものです。
 ガイドマップの入手にあたっては、「赤間ヶ関街道(中道筋)をつなぐ会」の会長・岡藤泰治氏と運営委員・前田哲男氏のご協力を得ました。記して謝意を表します。
 以下、ガイドマップの中から表紙と美祢市に関係する部分の地図を参考までに載せておきます(掲載にあたっては、前田哲男氏の許可をいただきました)。

ガイドマップ表紙
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吉田、湯谷、柳井坊、小杉の地図
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四郎ヶ原、大嶺、曽根、伊佐、河原の地図
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河原、岩永、秋吉の地図
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絵堂、小野、雲雀山、横瀬の地図
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2018-09-13 : 新聞・書籍・TV :
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新聞記事 『死を語り合い 生を見つめる』

 本日の『朝日新聞』文化欄に、「死を語り合い 生を見つめる」という見出しの記事が掲載されたので、紹介します。
 人間誰しも死は恐怖であり、忌み嫌われるものです。だから、来てほしくない、遠ざけたい、考えたくない死について、語り合うことは普通はしません。死を忘れて、生きることばかりを考えているのが私たちの生き様です。
 そうした世間の風潮の中で、お茶を飲みながら気軽に死について語る「デスカフェ」とか「死生学カフェ」と呼ばれるイベントが広がっているということです。気軽に死を考えるカフェ形式の場は、もともとスイスの社会学者が妻との死別を機に2004年に始めて、欧米を中心に50カ国以上に広がり、我が国においても、そうした試みが始められているということです。本記事は、各地で催されている「デスカフェ」の事例をあげて、「死を語り合う文化」が日本にも根付くだろうかと述べられています。記事の詳細は下に転載していますので、ご覧ください。
 
『朝日新聞』 平成30年6月20日付け
朝日新聞 18 6 20
(以下に上掲の新聞記事を転載)

 不吉。暗い。「死」はとかくタブー視されがちだ。しかしいま、飲み物を片手に、気軽に死を語るイベントが広がっている。名付けて「デスカフェ」。あるいは「死生学カフェ」。欧州発で広がってきた「死を語り合う文化」は、日本にも根付くだろうか。

 〈「デスカフェ」催し各地で〉
 福祉施設の一室で、30~60代の男女8人がテーブルを囲んだ。
 死ぬのが怖いと語る男性がいる。親の死のほうが怖いと話す女性もいた。そんな話をしながらも時々、笑いが起きる。緩和ケア認定看護師をしている30代の女性は「自分の死生観がないと、目の前で死にゆく方を受け止められません」と語った。
 仙台市で5月に開かれたデスカフェの様子だ。
 主宰する鍼灸(しんきゅう)指圧師の庄子昌利さん(50)は2010年に妻を亡くした。周りは気を使い、触れようとしない。誰にも苦しさを語れなかった。しかしグリーフケア(悲嘆の癒やし)の専門家に巡り合い、楽になる。欧米で盛んなデスカフェを知ったのはそのころだ。死別経験者に限らず、誰でも自由に「死」について語ることができる場――。理念に共鳴し、15年からデスカフェを始めた。「良く生きるには『生』だけを考えていても限界があります」
  
 〈自分への弔辞に涙〉
 カフェのスタイルは多様だ。
 東京の築地本願寺が5月に銀座で開いたデスカフェは、ワークショップ形式を採り入れた。30~40代の女性7人がペアとなり相手の弔辞をつくる。「人生で大切にしてきたことは?」。話を聞き取り、弔辞を書いて読み上げる。一人の女性(45)は自分への弔辞に涙を浮かべた。「死んでも、私を分かってくれる人がいると想像するとうれしくて……」
 浄土真宗本願寺派の若手僧侶たちが企画し、15年から京都市などで開いている。中心メンバーの霍野廣由さん(31)は、非日常的な設定から人生を見つめ直す場の意義を説く。
 統計数理研究所のリポートによると、日本で信仰を持つ人は3割前後。京都大こころの未来研究センターの広井良典教授は著書『死生観を問いなおす』で、「死生観の空洞化」を指摘する。「死の意味がわからない」と同時に「『生の意味づけ』がよく見えない」状況という。

 〈高校生や大学生も〉
 そうした背景からか、静岡市で開かれる「死生学カフェ」には高齢者だけでなく、高校生や大学生を含め約30人が集う。代表の竹之内裕文・静岡大教授(哲学・死生学)は、「若者は年配の方とは違う切実さを持って、なぜ生きるのだろうといった問題を考えている」と見る。
 自身は19歳で父親を亡くしたことを機に、哲学の道に進んだ。「私たちはみな死すべき者。その絆を作りたい。価値観が多様化する現代では、宗教者や医療者などの専門家が死の問題を一手に引き受けるのは難しい。むしろ様々な人との対話を通じて学ぶアプローチが有効です」
 「生きることと死ぬことに境はあるのか」をテーマにした回で、ある女性は半年前に父親を亡くした体験から「川は海に流れ込んでいき、淡水と海水が混じり合う。生と死はそんな関係に思えます」。そこから話題は、そもそも「生きる」とはどういうことかへ移っていった。

 〈欧州発祥、50カ国以上に 英では政府支援、3万人参加〉
 気軽に死を考えるカフェ形式の場は、欧米を中心に50カ国以上に広がる。スイスの社会学者が、妻との死別を機に04年に始めたとされる。
 英国では09年、政府の支援を受けた「死にゆくことについて語ろう」連合が発足。医療関係者や宗教者ら3万人が参加する。死を語る文化は草の根に広がり、11年以降デスカフェが1300回以上開かれてきた。
 第一生命経済研究所の小谷みどり主席研究員は「欧米のカフェは安楽死問題などをテーマに、とことん死を直視させる。自分がいかに周囲の人に支えられているかに気付かされる。日本でもそんなカフェが根付いていってほしい」と話す。(磯村健太郎)
2018-06-20 : 新聞・書籍・TV :
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住所:山口県美祢市大嶺町奥分 2058
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