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台湾出張 -九份 (2)-

 前回に引き続いて、九份(チュウフェン)の町について書きます。基山街(=九份古街)や軽便路の町の通りを、時を忘れてぶらぶら見て歩いていると次第に日が暮れて来たので、台北に戻って宿を探そうか、あるいは一晩ここに泊まろうかと思案しましたが、夜景も見てみたいと思って九份の民宿に泊まることにしました。
 豎崎路の石段沿いに並んだ時代を感じさせる古びた店先には赤い提灯が連なり、夕方になると明かりが入って、繁栄していた当時のノスタルジックな雰囲気には誰しもうっとりと魅せられるでしょう。九份でも情緒あふれる豎崎路界隈が観光客に人気のエリアといわれるのも納得できます。
 さて宿泊した民宿の近くに聖明宮という道教のお寺があります。昼間、ここを見学した時、今晩夜7時から寺の前の広場で野外コンサートがあると知って、聴きに行きました。、トランペット3本、トロンボーン1本、ホルン1本、チューバ1本、ユーフォニアム1本の7人からなるブラスアンサンブルの演奏会でした。最初のクラシック曲を聴き終わったとき、これはアマチュアのグループにしては上手すぎるが、プロではなかろうかと思わせる素晴らしい演奏でした。クラシック曲以外の演奏曲目ではドラム奏者も加わって、映画のテーマ曲などの現代曲を含めて全部で10数曲の演奏を1時間半近く楽しむことが出来ました。アンコール曲は細川たかしの「北酒場」でした。終演後にチューバ奏者の方とお話ししたところ、「東洋」という台北のプロ演奏家のグループだと聞いて、演奏が上手なのも当然だと思いました。思いもよらず、夜の演奏会を楽しんだので、夜景を見て歩く時間はなかったのですが、心地よい気分で宿に帰りました。
 翌朝は5時過ぎに早起きして、まだ店のシャッターが下りている九份古街を通り抜けて、バス通りのコンビニで朝食を買って観海亭の展望台に上がりました。晴れ渡って爽やかな早朝の九份の風景を眺めながらの食事は格別でした。朝食後、軽便路を散策したあと、宿をチェックアウトして、バスと列車を乗り継いで台北まで戻りました。初めて行った九份でしたが、また来てみたい素敵な観光地です。

夕方の豎崎路
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豎崎路のお店から軽便路を望む
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聖明宮前の広場での野外コンサート
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演奏家の奥に見えるのが聖明宮
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野外コンサートが開かれた聖明宮
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聖明宮
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早朝の「観海亭」からの風景
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早朝の九份の風景
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2016-07-29 : 外国 :
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台湾出張 -九份 (1)-

 寺の用事で25日(月)から28日(木)まで3泊4日で台湾に出張して来ました。その用事とは昨年から大溪(桃園市)の業者に製作を依頼していた木鼻の獅子4頭が出来上がったので引き取りに行くことでした。25日の昼過ぎに台湾の桃園国際空港に到着すると、出迎えの釋性一師と釋悟寧師の二人と再会し、その足で悟寧師の運転で直接、大溪まで行きました。完成した4頭の獅子を検品して引き取り、発送の手続きなどを済ませて2時間たらずで出張の用件が終わりました。翌日にトンボ返りも可能でしたが、せっかく台湾まで行ったので、残りの2日間は気ままな一人旅をすることにしました。どこへ行こうか、いろいろ考えて、まだ行ったことのない有名な観光地の「九份(チュウフェン)」に行って見ることにしました。
 そこで翌26日は台湾の新幹線(=高鉄)で桃園から台北まで行き、そこから在来線(台鉄)に乗り換えて、瑞芳まで行きました。瑞芳からはバスに乗って15分余りで九份観光の中心地・基山街入口のバス停に着きました。バス停のすぐそばに「観海亭」という展望台があり、さっそく上って見ました。眼下に緑の山々が広がり、家々はまるで棚田のような傾斜地に建ち並んでいます。曇り空でしたから、遠くの海は霞んで見えます。九份が山の中腹にある町だということがよくわかりました。
 「観海亭」から20mくらい坂道を上がると、九份のメインストリート・基山街(=九份古街)の入口看板が目に入ります。基山街は両側に飲食店、喫茶店、雑貨屋、おみやげ屋など、雑多な店舗がびっしりと連なり、平日にもかかわらず、狭い歩道は多くの観光客や買い物客で混み合っていました。基山街の途中から豎崎路という急な石段を降りて行くと、軽便路に通じていて、映画『悲情城市』のロケに使われた店や、金の採掘で繁栄していたころの昭和9年(1934)に建設された「昇平座」が、後に「昇平劇院」と改称され、映画や演劇などの娯楽の殿堂として賑わった古い建物が現在もそのまま残されています。内部も一般公開されているので、入って見ると、昔使われた映写機が置かれ、かつての雰囲気を伝える売店も残されていました。往時の日本の映画館とそっくりで、タイムスリップしたかのような錯覚を感じました。

台鉄「瑞芳駅」
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観海亭からの展望。遠くに海が霞んで見える。
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基山街 (=九份古街)の入口
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基山街
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山の斜面に建ち並ぶ家々
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九份の町
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豎崎路の石段
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軽便路に建つ古民家を改装した飲食店「九戸茶語」
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昇平劇院
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自由に見学できる昇平劇院の内部
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昔使われていた映写機が展示されている
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昔の雰囲気を伝える昇平劇院の売店が残されている
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2016-07-28 : 外国 :
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ムクゲの開花

 当地の梅雨明けはまだのようですが、今日の午後、日差しが出て来たので宝林廟に上がりました。宝林廟に生前予約されている方が宝林廟に植えてくださいと、先月中旬に花の咲いた珍しいアジサイを7鉢ほど持って来られました。花も終わったので、剪定して今日、地に下ろしました。来年からの開花が楽しみです。
 2年前の春に町内の方が底紅とピンクの花が咲く異種のムクゲを絡ませて、一見すると1本の木のように見える若木を宝林廟に植えていただきました。ほどなくして、鹿が出没して若木の先端をかじって傷めたため、周囲に柵をめぐらしていただきました。3年目になったので若木もずいぶん大きくなり、今年も気品のただよう底紅の白いムクゲの花が咲き始めました。
 ムクゲは朝咲いて、夜には萎む一日花といわれ、夏の茶花としてよく利用されますが、この底紅種は利休の孫・千宗旦が好んだことから、「宗旦木槿(そうたんむくげ)」とも呼ばれるそうです。今日見たところ、たくさんの蕾がついていますから、これから秋の彼岸すぎまで次々と花が咲いていくでしょう。もう一つのピンクの花が咲くムクゲは毎年、開花時期が少し遅いようですから、もうじき両方の花が咲き分けることでしょう。

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2016-07-16 : 宝林廟境内 :
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ツバメのヒナの誕生

 ツバメが麦川保育園の玄関口の丸柱に初めて巣をかけてから4年目になる今年は、現在3つある巣の一つがセアカツバメの巣に変形したことと、その反対側にあるこれまでの巣も抱卵中がであることは、先月の15日にお知らせしました。
 7月に入って、巣の下に卵の殻が落ちていたということを園の先生から聞いて、ヒナが誕生したことがわかりました。それから半月近くたって、ヒナも大きくなり、巣の中から頭を覗かせるようになりました。5羽のヒナが誕生しました。親鳥が餌を持って巣に戻って来ると、全員が黄色いクチバシを大きく開けて餌を催促しています。親鳥が近くにいないときは、早く餌を持って来てくれないかな、と待ち遠しそうな顔で外の様子を見ています。
 一方、今年はじめて飛来して他人?(他鳥)の巣を自分用の巣に変形させたセアカツバメは巣の形からわかるように中の様子がまったくうかがい知れないので、ヒナが誕生したかどうか、わかりません。でも親鳥の行動から推測して、この巣でもヒナが生まれたようです。残念ながらヒナの生育の様子がまったくわからないまま、いつの間にか巣立って行くのでしょう。このように二種類のツバメが形の異なる巣を一つの丸柱に作って、ただ今、子育ての真っ最中です。

ツバメは低い所にはあまり止まらないようですが、珍しく低いフェンスに止まっていた
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餌を待つヒナたち
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5つの黄色いクチバシが開いている
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セアカツバメの親鳥が餌を持って帰ったような様子
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ヒナに餌を与えているように見える
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2016-07-15 : 麦川保育園 :
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石村勝宣画伯と美祢歴史民俗資料館

 現在、周防大島町にお住まいの洋画家の石村勝宣さんが久しぶりに出身地の美祢市に戻って来られたので、仲間で歓迎会を開きました。会の前に、石村さんが昭和44年、当時20歳の時に描いた初期の油彩画が美祢市歴史民俗資料館(以下、資料館)に展示されているので、見に行くことにしました。美祢市役所の近くにある資料館は、化石の宝庫である市内各所から発掘された多種多様な化石や、大嶺炭田の無煙炭を採掘するときに使用した道具や機械類、あるいは伊佐の売薬用具など貴重な収集品が展示されています。
 高校卒業まで市内豊田前にあった山陽無煙鉱業所の炭住で暮らしていた石村さんは、炭鉱関係の資料が展示されている二階の展示室に入って懐かしそうに見入っていました。二階の踊り場のそばに展示してある油彩画『トロッコ』という150号の彼の大作は、山陽無煙が閉山することを聞いて、何か炭鉱にちなんだ絵を描き残しておきたいという思いから出来上がった作品だそうです。当時暮らしていた周防大島から炭鉱の町・麦川にやって来て、現在でも営業している國吉旅館に宿泊して作品のスケッチを描いたということを今回お聞きしました。
 作品の題材になったトロッコは榎山炭鉱から採炭された石炭を大嶺駅構内のホッパーまで運ぶ石炭専用運搬車で、荒川から麦川まで無人のトロッコの下に接続された太いワイヤーロープで引いて動いていました。絵には大嶺駅の引き込み線構内にあった山陽無煙と榎山のホッパーもいっしょに描かれているので、トロッコの終点あたりでスケッチされたことがうかがえます。資料館展示の絵には最上部に満月が描かれているので、昼間の操業を終えて停車しているトロッコが月明かりに照らされた夜景の絵に仕上げられています。あたかも長年地域の発展を担ってきた山陽無煙の終焉を暗示するかのようです。

油彩画『トロッコ』と作者の石村さん
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月夜に浮かぶトロッコ
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『トロッコ』のスケッチは大嶺炭田回顧録『むえんたん』の編集後記に掲載されています。
石村スケッチ

『トロッコ』の説明プレート
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以下の写真は大嶺炭田関係の資料展示
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石村さんとその仲間たち
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2016-07-09 : 美祢市 :
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お寺で落語会 (阿川 善照寺)

 今日の夜は善照寺(下関市豊北町阿川)で開催された「お寺で落語会ー春風亭正朝独演会ー」に行きました。防府市出身の正朝さんは毎年、この時期に山口県内の各地で「ふるさと独演会ツアー」を企画しているということで、今年は6月24日から7月3日まで9泊10日の期間に休日なしの12公演という強行スケジュールが組まれたそうです。
 善照寺では昨年(2015)、本堂に特設高座をしつらえて、初めて正朝さんの独演会が開催され、今年が2回目です。ふだん田舎で生の落語を聞く機会はほとんどないし、しかも無料ですからありがたい催しです。今日も80人余りの聴衆で本堂の椅子席は満席になりました。正朝さんの演目は昨年同様、仲入りをはさんで二席で、前席は『普段の袴』、後席は『三枚起請』という両方とも古典落語を演じられました。
 今年の仲入りの時間には、昨年とちがってフルートと琴という洋楽器と和楽器の珍しい組み合わせの二重奏があり、有名な箏曲「春の海」とNHK連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌の二曲が演奏されました。演奏者はフルートが菊川町在住の長門昌世さんで、琴が長門市在住のながた恵さんでした。
 下の写真に載せましたが、本堂の入口の外縁に今日の午後、蓮田から採られた咲きかけた茶碗ハスが何本か活けられていました。寺から15分くらいの滝部向坊という地区の休耕田を利用して二年前から数千本の茶碗バスが育てられていて、今年もこれから8月末ころまで次々と花が開くそうです。
 
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2016-07-01 : 山口県 :
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浄土真宗本願寺派 西音寺 住職  
住所:山口県美祢市大嶺町奥分 2058
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